Cerita Rakyat

  • Uploaded by: Ardi Ferbimansyah
  • Size: 207.8 KB
  • Type: PDF
  • Words: 340
  • Pages: 15
Report this file Bookmark

* The preview only shows a few pages of manuals at random. You can get the complete content by filling out the form below.

The preview is currently being created... Please pause for a moment!

Description

ロロジョンゴラン Dian Setyowati

昔々、一人のわかものがいました。このわかものはペンギン王国に住んでいました。名 前をジョコバンドンと言いました。彼はお父さんを探していました。お母さんは 「お父さんは今商売に出ているのよ」 と言いました。しかし、ジョコはその話しを信じていませんでした。ジョコはお父さん を探すために、お母さんの所を出て行きました。途中でバンダワサとその仲間の者たち と会いました。 「かねを出せ!出さないと命はないぞ!」 とバンダワサはジョコバンドンを脅しました。それから、二人の間に激しいけんかがお こりました。最後は、バンダワサが負けました。負けたバンダワサは苦行者になりまし た。そして、ジョコバンドンはこのときからジョコバンドンバンダワサという名前にな りました。ジョコはお父さんを探す旅をまたつづけました。 ある日、彼はプランバナン王国に着きました。 プランバナン王国の兵隊を見た時、自分のペンギン王国とくらべて、ずっとりっぱ なので、 「この王国はすごい所だなあ。」 とジョコは思いました。二人の男がちから比べをしているのにもびっくりしました。片 方の男の人はおされたので、バンドンバンダワサは助けてあげようと思いました。 「あそこの負けている人を助けなければ・・・」 バンドンバンダワサはこの負けている人が自分のお父さんだと確信していました。そし て、バンドンバンダワサは強い方の男を負かしました。でも、実はこの強い男こそ彼の お父さんだったのでした。 やがて、プランバナン王国でボコ王とバンダワサが対決することになり、ついに、バン ダワサとボコ王の間で戦争がはじまりました。結局、プラブボコ王は戦いで死んでしま いました。しかし、バンダワサはペンギン王国には帰りませんでした。 バンダワサはプランバナン王国の王女のロロジョンゴランを好きになったからです。 「あなたは間違っています。あなたは私の娘、ナワンシを好きになったのです。」 と上品な言葉でロロジョンゴランはいいました。しかし、ナワンシはまだ子供なので、 バンダワサは拒否しました。バンダワサの恋はロロジョンゴランのためにだけありまし た。彼のお母さんにもちょうどよく似ていました。

「どうしてよいか解らない」 こまったロロジョングランは大臣に聞きました。 さて、ロロジョングランからの答えがないバンダワサは待つことができませんでした。 「結婚のこたえはどうなんだ、王女。」 バンダワサとロロジョンゴランに聞いてみましたいてみました。 しかし、どうあってもロロジョングランは結婚することをうけいれません。やはり娘の ナワンシを勧めました。しかし、バンドンバンダワサは拒否しました。 そこで、ロロジョンゴランは一つの約束を提案しました。 もし、バンダワサが一日のうちに千個の美しい石像を作ったらロロジョンゴランはバン ダワサの妻になると言いました。 すぐに、バンダワサはその約束をうけいれました。 夕方、バンダワサはまったいらな土地をさがし、彼は足を折って座リ、霊を呼ぶための呪 文を唱えしました。 「私の崇拝するすべての霊たちよ。どうか私のねがいをきいてください。りっぱな寺院 と千個の石像を、日が昇る前につくっていただけるようお願いします」。 いっぽう、ロロジョンゴランはバンダワサの願い事が失敗するのためにひとつの策略を ねりました。 ロロジョングランは、部下のものたちに、うすで米をひき、乾いている稲の茎を並べ、 それを燃やすように命令をしました。 すると鶏は、日が昇り始めたと思い 「コケコッコオ」 と鳴きはじめました。 「あさだ!あさだ!」 と部下も叫びました。 この叫び声を聞いた時、バンダワサはびっくりしました。 仏殿と石像がまだつくり終わらないのにバンダワサが呼んだ霊たちは、朝がきたと思い、 帰り始めたからです。 しかし、ロロジョングランのいった千個の石像よりひとつたりません。バンダワサは朝 がきたかどうかしらべましたが、それは、ロロジョングランの策略だということがわか りました。 だまされたと知ったバンドンバンダワサはとてもおこり、

「ゆるせない、仕返ししてやる!!」 と思い、バンダワサは仏殿をかざるためロロジョンゴランとナワンシの体が石像になる ように神にお願いしました。 バンドンバンダワサの願いはかなえられました。 そして、ロロジョンゴランとナワンシ王女は石像になってしまいました。

(おわり)

マリン クンダン Ilul

むかしむかし西スマトラのある村にみぼうじんがいました。その家は古く、大通 りから遠いところにありました。みぼうじんの名前はマックインダンです。おっとはマ ックインダンがまだにんしんしてるときに亡くなりました。マックインダンはまだ若く 体もじょうぶです。いまは、そのうまれた男の子と住んでいました。むすこの名前はマ リンクンダンです。むすこをたべさせるために、マックインダンは毎日近所の水田で働 きました。朝から夕方までその水田で働きました。ときどき近所の料理を手伝いました。 そしてお金をもらいました。母がはたらいている間、マリンクンダンさんは友達と遊び ました。お母さんは、マリンクンダンがいい人になるようにいつもおいのりしました。  マリンクンダンは 17 さいになりました。マリンクンダンはせいじんになり、お母さ んはますます年をとりました。体は弱くなりましたから働きませんでした。マリンクン ダンは近所の水田ではたらいていました。彼は人がいいですから友達がどうじょうしま した。 ある日水田ではたいていると、マリンクンダンは友達にあいました。 友達の名前はワシタです。ふたりはは話し合いました。 「マリン、ふねでいっしょに働かないか。きゅうりょうが高いよ。」 「いつ港へ行く??」 「今すぐ行こう!!」 それからふたりはワシタのおっとに会いに行きました。彼はマリンクンダ ンが働くことを受けいれました。 「明日から働き始めることができますよ。」 そのあと、マリンクンダンは一人で帰りました。ワシタははたらきましたから帰りませ んでした。帰ってからマリンクンダンはお母さんと食べました。 「マリン、どしておそくなったの」 「さっきワシタと港へ行きました、ワシタは港ではたらいているんです。」 それからマリンクンダンはお母さんにお願いしました。 『おかあさん明日から私もふねで仕事を始めようとおもってます。きゅうりょうが高い ですから。私はふねではたらくことにきめ ました。そうすれば、おかあさんにもお金をもってこられるし・・・。私もおかあさん もしあわせになると思う。」 「マリン、実はおかあさんはとても心配だよ、おかあさんがこまっ ている時だれにたすけをもとめればいいの? でもお前がどうしてもはたらきたいならしかたない・・・」 そしてさらにつづけていいました。 「おかあさんはざいさんがないから、助言しかできないよ。」

「ありがとう、おかあさん。私はおかあさんのことばをわすれませ ん。」 ねむいからマリンさんは部屋にはいりました。しかしおかあさんはそのときほかの部屋 で泣きました。むすこのぶじをいのっていつものようにおいのりしました。  つぎの朝早くマリンは母と港へ行きました。道沿いで母はいつもマリンさんにいいき かせました。 「お母さんのいったことをおぼえておくんだよ。さようなら。」 「さようなら。」 お母さんは泣きながら家に帰りました。  マリンクンダンはさっそくはたらき始めました。ワシタのおっとはマリンクンダンの 仕事に同情しました。マリンのきゅうりょは高くなりました。毎月マリンはお母さんに 手紙ときゅうりょをおくりました。マリンクンダンは 5 年ぐらい働きました。彼はしん せつだし、仕事はまじめです。それでワシタのおっとは娘とマリンを結婚させました。 結婚してマリンは金もちになりました。マリンはお母さんのことををわすれるようにな りました。むすこから手紙がこなくなり、お母さんはとても心配しました。 息子のたよりをいつも待っていました。毎日お母さは港へ行きました。彼の息子が帰っ てくる日をまちのぞみました。  ある日、その港で大き船が泊まりました。きれいでごうかな船です。港では多くさん の人が船の到着を待っていました。大きい船からハンサムな人がおりてきました。男の となりには妻がいます。男の人を見てマクインダンはびっくりしました。むすこのマリ ンクンダンでした。それからマインダンはマリンクンダンへ近づきました。歩きながら、 マリンをよびました。 「マリンさん・・・マリンんさんお母さんはいつも待っていたの  よ」 マクインダンはさけびました。人々にはびっくりひました。 「あなたはだれだ。私はしらない」 「マリン、私は あなたのお母さんだよ。おぼえていないのかい」 「あなたはだれですか、私の母じゃない。」 マリンはマクインダンをおしました。だから、お母さんはころんでしまいました。お母 さんは泣きました。マリンの妻はマインダンをしりませんので、 「このとてもきたない人はどこのだれ。はやくどっかいってちょうだい・・・」 妻は高い声でいいました。 マクインダンはまずしいですからマリンクンダンは妻にはずかしがりました。

「さっさといってくれ・・・私には両親はいません。」 マクインダンそのことばを聞いて非常におこりました。 石にすわりながら泣きました。マクインダンはおこりましたからかみさ まにおいのりしました。 マリンはごうかな大きな船で帰りました。急に、とちゅうで大きいたいふうがありまし た。そのおおきなごうかな船は沈んでしまいました。 そしてマリンクンダンは石になりました。

(おわり)



プランバナン Verra

むかしむかしある所にきれいで性格のとてもよい王女がいました。王女の名前はロロジ ョングロンです。ロジョングロンはプランバナンの王様の娘です。 王の名前はボコです。プランバン王国の人たちの生活は平和でプランバナンの国民は王 様をそんけいしていました。

ある時プランバナン王国とペンギング王国と大きいせんそうがおこりました。ペンギン グ王国の軍はボンドヲソという人にしたがっていました。戦争でボコ王はバンボンドオ ソにころされてしまいました。 その時からボコの王国はペンギング王国にせんりょうされました。ボンドオソはボコ王 国にすむことになりました。 王宮の中でボンドオソはロロジョングランにあいました。ロロジョングランの顔がとて もきれいだからバンヅンボンドオソさんはロロジョングランが好きになりました。彼は ロロジョングランと結婚したいと思いました。 「ロロジョングラン、私と結婚してください」 実は彼女はボンドオソの妻になりたくありません。ロロジョングランはお父 さんがころされたことをわすれていませんでした。 何日間か考えたあと、彼女はボンドオソさんに言いました。 「ボンドオソ王、あなたに妻なってもいいですが条件があります」 「その条件とは何だ?」 「一晩のうちにに 1000 個のお寺をつくってください」 ボンドオソは笑いました。 「それはとても易しい条件だ」 ボンドオソがいいました。 その日が来ました。ボンドオソはじぶんの力でなくて悪霊の力を使います。 ですから、すぐに 999 個までお寺ができあがりました。 それを見てロロジョングランは心配になりました。彼女は人々をおこしまし た。それからロロジョングラングは女の人たちに米をつくようにいいました。 それはニワトリを鳴かせるためです。ニワトリは米の音をきいて夜があけたこ とをしるのです。さて、ニワトリがなきはじめたので、ボンドオソを手伝って いる悪霊がびっくりし、お寺を作ることをやめました。 つぎの日、ボンドオソお寺を作っている所へ来ました。ボンドオソはお寺が ぜんぶできてると信じていました。しかし数えてみると 999 だけで、ひとつたりませ ん。ボンドオソはロロジョングランの計略をしり、彼はとても怒りました。 ボンドオソは 「ロロジョングラン、今からあなたが 1000 番目の寺になります」

そういうと、ロロジョングランは石の像になってしまいました。 そしてロロジョングラングのお寺はプランバナンといまではよばれています。

(おわり)

カタツムリ王女 Echa

むかし、むかしある未亡人が住んでいました。その人はとてもびんぼうでした。こども がひとりがいました。こどもの名前はチェチェンです。未亡人はけちんぼうの地主から 小屋をかりて住んでいました。

毎朝、日がのぼるまえにその未亡人とチェチェンは森にたき木を集めに行きました。集 めたたき木を市場売りにいきます。売ったお金でごはんや魚などをかって、残ったお金 はすこしずつためてました。けちな地主にいつでも借金をを返せるようにするためです。 ある日、ひと晩中雨がふり、とても寒い日でした。お母さんは病気なので、チェチェン はひとりで森にたき木をさがしにいきました。木は雨でぬれてしまいましたから、売れ そうもありません。なので家に帰りました。家に帰ると、お母さんまだ寝ていました。 顔色がわるいので、チェチェンは心配でした。そこでチェチェンは医者を呼んで、貯金 のおかねをつかって、薬をすこし買いました。 次の日、森へ行くとお母さんがかわいそうです。チェチェンはまよいました。 しかし、森へたき木をさがしに行かないと、食べるものもありません。チェチェンは森 へ行きたき木をさがすと市場でうり、急いで家に帰ってきました。すると、お母さんが 泣いていました。 「どうして、泣いているんですか」 「チェチェンごめんよ、お母さんは、お前ひとりがはたらいっているの で、かわいそうに思っているのだよ」 「心配いりませんよ。私は大丈夫。それよりまずはお母さん病気をなお してください。」 チェチェンが帰る少し前、けちんぼうの地主がやってきました。チェチェンに借金の催 促をしにきたのでした。しかしお金はありません。母の薬代につかってしまったからで す。地主はチェチェンをとてもおこりました。チェチェンのお母さんは悲しくて泣きま した。お母さんの病気はますます悪くなりました。チェチェンは毎日かんびょうしまし たが、病気はなかなかなおりません。やがて神様がチェチェンのお母さんをよびました。 お母さんはしんでしまいました。チェチェンはひとりぼっちになってしまいました。チ ェチェンの悲しみは消えません。 けちな地主がまた借金の催促にきました。地主はおこって、チェチェンを水田ではたら かせました。その日はくもりでした。 チェチェンはいつものように働いていました。水田をクワでたがやしていると、 しばらくして、雨がふりはじめました。はじめははげしくありませんでしたが、 やがてはげしい雨になりました。 チェチェンはそれでもまだ水田ではたらきつづけます。そのとき、なにか光る ものをみつけました。チェチェンはそれがなにか確かめるために、前に進みまし た。カタツムリでした。それもきれいカタツムリです。 チェチェンはそのカタツムリをもって帰りました。家でカタツムリを大きな水

入れにいれておきました。 次の日、水田から帰ってくると、チェチェンはおどろきました。なぜなら家の中 はすっかりきれいになり、食べ物や飲み物が用意されていたからです。ふしぎに思って、 家の中にだれかひとがいるかどうかどうかさがしてみました。しかしだれもいません。 それからチェチェンすぐそのおいしい食べ物を食べ飲み物を飲みました。 その次の日、いつも通り働きにいき、夕方家に帰ってきました。するとまた家 の中はきれになり、食べ物と飲み物が用意されていました。 チェチェンはずっと考え込みました。 「だれが用意してくれるんだろう。」 そこで、ある日、チェチェンは水田に行くふりをしてすぐもどってきました。 彼はうちの中をのぞいていました。すると若い女の人があらわれ、家の中とベッ ドの掃除をはじめました。次に料理をつくりはじめました。 チェチェンはそれ見て、家の中に入りました。すると、その女の人は、おどろ いて、急に、カタツムリの水入れにもどりました。 チェチェンは水入れをこわしました。カタツムリは女の人のかたちにもどり、 自分が呪いにかかり、カタツムリになったことを話しました。 そのあと、チェチェンと結婚しました。 二人はしあわせにくらしました。1年後、かわいい赤ちゃんができました。 名前はスリナオンシといいます。

(おわり)

鳥になった少女 Naning

昔、昔、ある所に畑を耕している家族が住んでいた。その家には、イヤア―というとて もきれいな女の子が一人いて、両親からとてもかわいがられていました。村の中で誰も イヤア―とくらべられるほどきれいな顔をした少女はいませんでした。やがてそのイヤ ア―にも、互いにふかく愛し合う恋人ができました。恋人は同じ村に住むモコボフとい う名前でした。

両親は畑を耕すため、山にある遠い畑まで行かなくてはならないので、娘をいつも家に 一人きり残していきました。留守のたびに、モコボフが家に忍び込み、二人は一日を過 ごしました。 ある日、親に畑に連れて行かれたイヤア―は、畑に着いたとたん、また家に帰ろうとし ました。今まで、娘とモコボフの関係を知らない両親は、仕方ないと思い、娘を家に帰 しました。 しかし、何度も同じことをするので、やがて、両親もうたがようになりました。 そして、好奇心にかられて、両親は少女が帰るわけをしらべて見ることにしました。 畑から帰り、親は家でモコボフと付き合っている娘を見付けて、かんかんに怒りました。 ひどく怒った父親は、つい、娘叩いてしまいました。それを見て、モコボフが助けよう としたが、助けられませんでした。 モコボフは 「これからはもう2度と会ってはいけない。自分にふさわしいお金持ちの お嫁さんを探しなさい」 と言わました。 イヤアーも 「上流階級の男性と付き合ってはいけない。自分と同じ階級の人を見つけなさ い。」 と父親にしかられました。 イヤアーは黙ったまま、自分の胸の中で燃える心をかくして、何も起こらないように、 冷静さを装っていました。 ある日、イヤア―はこっそり、畑へウコンを取りに行きました。家に戻った時、両親は 畑にでかけたばかりのようであった。 イヤアーはウコンをたたきつぶして、汁を絞ってから、それを水入れ土器に注いだ。汁 は七つの水入れ土器に分けられました。そこで、イヤア―は早速、モコボフに会いに出 かけました。湖の端で彼を見付けると、二人はすぐ抱くきしめあいました。 両親に見付かったら大変だから彼はイヤア―を帰らせようとしました。 しかし、ふしぎにもイヤア―は帰ろうとしませんでした。何回も頼んで、やっ とイヤア―は家に帰りました。 家に帰って、少女はウコンの汁を浴びました。一番薄い汁から浴びて、三番目の水入れ 土器にきた時、少女は体が変わり始め、羽が生えてきました。そこで、最後の水入れ土 器を浴びると、彼女は黄色の鳥にすがたがかわりました。

鳥にかわった、イヤア―は部屋を飛び立ち、鳴きながらベッドの上を飛び回わりました。 間もなく、両親は帰ってきました。娘を呼んだが、返事がありません。娘の水あび場の 近くに、ウコンの汁の水入れ土器がちらかっているのを見つけびっくりしました。 両親は娘を探しましたが、どこにもいません。逆に、家の窓の上に止まる鳥を見つけま した。両親は、その鳥が自分の娘だということに気付くと、鳥を捕まえようとしました。 しかし鳥は飛び立ち、家の近くにある木の枝に止まってしまいました。母親は泣きなが ら娘に呼びかけた。    イヤアー帰ってきて お前のネックレスだよ ブレスレット、指輪など と詩を言って、娘を叫びかけてみました。 しかし鳥になったイヤア―は帰るどころか、飛び立ってしまいました。 そして、イヤア―も詩で、母親に返事を出した。

お母さん、ネックレス、ベッドレット 指輪など 何のためですか、 もう要らない モコボフの前で叩かれちゃ、はずかしいわ お母さん、待ってないでね 行ってきますから・・・・・ と両親には夢にも思わなかった返事でした。 母はがっくりして、家へかえりました。何度も娘を説得しましたが、イヤア― は帰ろうとしません。さらに遠い所へ飛んで行ってしまいました。 両親はすっかり元気をなくし、落ち込んでしまいました。 ようやく、その事件はモコボフの耳に入りました。悲しみの余り彼は自殺してしまいま した。 そしてある夕方、鳥が家の近くの木にとまりました。泣きながら、母親は必死に説得し てみたが、イヤア-は指輪なんか要らないと同じ返事をしました。毎回、その鳥がその 木に止まるさい、母親は娘に呼びかけたましたが、また同じ返事がかえってきました。 もうだめだと、母親は絶望した。

そして自分の悲しさをいやすために、どこに行っても娘の服を持っていきました。母親 は、更に、黄色の鳥を探しまわりました。 こうして、いつも黄色の鳥を見るとその鳥は娘だと思い、かならず、捕まえ ようとしました。 しかし、いつものように、イヤア―は同じ詩で返事して、飛んで行ってしまいました。

待ってないでよ 娘じゃないから ネックレス、ブレスレット もう要らない もう帰らない お母さんも絶望で落ち込んでしまった。 やがて、黄色の鳥は少女の純潔も表すと思われるようになり、愛好されるようになりま した。 (おわり)

Similar documents

Cerita Rakyat

Ardi Ferbimansyah - 207.8 KB

Cerita fiksi

Erik Kantona - 56.6 KB

Contoh Cerita Pendek

Hanaya Nasrimi - 72.5 KB

© 2024 VDOCS.RO. Our members: VDOCS.TIPS [GLOBAL] | VDOCS.CZ [CZ] | VDOCS.MX [ES] | VDOCS.PL [PL] | VDOCS.RO [RO]